記憶に蓋をする?
今日、妻との会話で思い出したくないことを思い出した。
おそらく、自分の中では記憶に蓋をしていたのではないだろうかということである。
今でこそ、働いて何とかご飯が食べれるようになったが、10年前は個人事業で
資金繰りが毎月大変で、初めて自分の給料で買った車を手放した。
売った金を支払いに充てたが、1か月でなくなってしまった。
とりあえず、昼間自分の事業をして、夜は運転代行のアルバイトをした。
そのつらい時期、実は妻も夜アルバイトをしたことがあった。
電話の応対とかであったが、その妻がアルバイトしていた事実を俺は
確かに知っていた、が、すっかり記憶から9割9分無くなっていた。
おそらく、記憶に蓋をしたのだろう。
よく、ドラマや映画で幼少期のトラウマを思い出さないように記憶に蓋をするようなことがあるが、それに近いものがあったのだろう。
忘れたかったのだろう。自分がつらいのはしょうがない。自分でまいた種だから。
でも、やっぱり家族は巻き込みたくはない。
でも、一生懸命だった。必死だった。
人生での分岐点であったことは間違いない。
それをバネにしてきた、そして、それを笑い話にしている妻がいる。
その笑顔になんとか救われた。
今その笑顔は、3つに増えた。俺の一生の宝物である。
やばっ、思い出して涙が出てきた・・・
以上